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小説「意気地無しなばかりに」は「小説家になろう」に投稿していて、当ブログへは遅れて掲載します。

裁判所に隠れるフクロウ

写真

フクロウってイラストだと〝先生〟風に描かれることが多いですよね。

ギリシャ神話の知恵の女神アテナの肩に乗っていたりするなど、欧米では古くから「学問の神」「知恵の象徴」として捉えられているようです。

ギリシャ神話のアテナはローマ神話に登場するミネルヴァと同一とも言われています。
「学問の神」「知恵の象徴」として四角い帽子をかぶった「フクロウ先生」はすっかりおなじみになっています。

 

さてこのフクロウですが「不苦労」という当て字にできるためか、裁判官が着用する黒い衣装が遠目ではフクロウに見えるためなのかは知りませんが、法曹界でもフクロウを使用するケースが多いようで、大分県弁護士会の公式キャラクターはフクロウで、名前は公募で「ふくろん」になったとか。

夜行性のため夜でも目が利きくし首も270度ほど回ることから、悪を逃さない! といったイメージに繋がっているのかもしれません。

 

 

こちらは神戸地方裁判所。

1904年(明治37年)に建てられた赤レンガの裁判所ですが、1991年(平成3年)に建物が上に載っかかる形で増改築されて今の姿に。

実際には赤レンガの部分の外観を残しつつ内部の改築もしているファザード保存だとは思いますが、下半分を見ると重厚感のあるレンガ造りに、明治時代の建物って威厳があっていいなと思ってしまいます。

権威を振りかざしている感じが嫌だという方もおられるとは思いますが。

 

ちなみに……

一度だけ裁判の傍聴のために神戸地裁へ行ったことがあります。

飲酒、信号無視の車にぶつけられて、約半年間休職したことがあるのですが、その裁判を傍聴しに行ったのです。
検察庁から裁判日時の通知もありましたからね。

神戸地裁は一度だけでしたが、隣にある神戸地検には何度かこの事故に関する取り調べで出頭しています。

 

 

あまりいい思い出はありませんがこの建物自体は好きで、駅から歩いてすぐの場所にあるのでたまに見に行ってます。

時々マスコミの人でごった返していたりもしますけど。

 

別の用事でこの辺りを訪れた時、いつものようにここにも足を延ばしたのですが、これまで一度も気付かなかったことに気付いてしまいました。

裁判所にフクロウがいたのです。

 

 

この窓、フクロウに見えませんか?

西側の一カ所だけこのような窓になっていたのですが、これってフクロウを意識していますよね?

湊川神社側なので数十年前から頻繁に神戸中央図書館や文化ホールの大ホール、中央体育館へ行くためにここの前を歩いているのですが、先月まで気付かなかったこのかわいらしい窓。

 

昔はまっすぐ前だけを見て歩いていたのですが、最近になってキョロキョロしながら写真に収めることが多くなり、それでようやく気付いたわけです。

まっすぐ前だけ見て歩んでいくと、周りのちょっとした面白さに気付かないことも多く、何だか何十年間も損をし続けていたんだなと思いました。

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