白い息 詩 X Bluesky Facebook はてブ コピー 2025/1/30 冬の朝 頬を少し赤くした君が 白い息を吐きながら歩いてくる 白い息といっしょに 「おはよう」 ぼくの言葉も白い息とともに 「おはよう、寒いね」 彼女が手袋を外してすっと手を伸ばしてくる ぼくの手を握ると口に近付けて 白い息をはーっとかぶせてくれる 「少し待ってくれたのかな」 「五分くらいだよ」 ぼくの手を頬に付けて 「冷たい」 彼女の白い息や 頬の温かさを感じられるのもあと少し 春には学校を巣立ち別の道を歩いて行く